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2019 Laser 4.7 Youth World Championships Day 4
大会4日目 決勝初日
本日から男子は決勝が始まります。
朝から生ぬるい風が吹く曇天で、日課としている体操の際には雷とともに土砂降りの雨に見舞われてしました。雨とともに一旦は風もなくなってしまいましたが、レースが始まる頃には晴れ間が見えるとともに、いつも通りの南西の風が吹いてきました。予報は17ノットで200から220度のシフティなコンディションとなっており、結局は予報どおりの風となりました。
今日はこれまでスタート順が変更となり、女子、男子ゴールド、男子シルバーの順でレースが行われました。
女子の1レース目には抜井選手が得意の軽風域でのスピードアドバンテージを活かし、4位でレースを運びます。最後の下マーク回航直前にイエローフラッグのペナルティを受けてしまい7位まで順位を落とし、その後1艇抜かし、6位でフィニッシュしました。
山崎選手はスタートが思うように行きません。最初から後手の展開となり追い上げを見せるもののなかなか上位に食い込むことは出来ませんでした。
大槻選手は思い切りの良いスタートするものの、その後の走りでのスピードが出せず、ズルズルと順位を落としてしまいました。
男子は唯一ゴールドフリートに残った元尾選手が1レース目にはスタートから積極的な走りを見せ25位となりました。しかしながら続く2レース目には56位とレベルの高いゴールドフリートの洗礼を受ける結果となりました。
豊島・岡田選手はシルバーフリートではあるものの高位で走り、豊島選手は総合でシルバー2位の状況です。
レース終盤に入り、肉体的にもキツくなって来ますが、集中を切らさずにシフティな風を捉えて欲しいと思います。
成績
男子
岡田 爽良 (藤沢総合高等学校) 34-47-40-9-(DSQ)-22-17-10 70位(シルバー11位)
元尾 帆斗 (長崎県立長崎西高等学校)26-25-25-13-20-40-25-(56) 46位
豊島 有壮 (広島なぎさ中学校) 38-39-36-36-23-6-5-7 61位(シルバー2位)
女子
抜井 理紗 (大阪教育大学附属高等学校池田校舎) 17-16-29-(32)-4-6-22-16 16位
大槻 多恵美 (済美平成中等教育学校) 28-29-(41)-17-22-21-30-37 32位
山崎 彩加 (東海大学付属静岡翔洋高等学校) 24-28-12-1-27-19-32-(40) 20位
混戦の中ダウンウィンドを走る元尾選手。今日は走りが改善されました。
下マークを回航する大槻選手。なかなか順位をキープすることが出来ませんでした。
レポート 永井久規
写真 岡美江
2019 Laser 4.7 Youth World Championships Day 3
大会3日目
今日は明け方の気温が16度と冷え込みがありましたが、気持ちよく晴れ渡る快晴となりました。
予選最終日。予報どおり6~12ノットの風で、レース海面を挟んだ対岸の島を越える風と湖面を吹きぬける風が不規則にレースエリアに入り乱れる難しいレースとなりました。
今日の特筆すべきポイントは女子の活躍です。
本日の2レース目となる第4レースで山崎選手がトップフィニッシュを果たしました。
スタートこそ失敗はあったものの、右海面の風を上手く掴み最初のマークから一桁順位で回航し、2回目の風上レグでフレッシュな風を継続的に掴めたことにより2位にジャンプアップ。更にダウンウィンドでトップを抜き1位でフィニッシュしました。
また、第5レースでは抜井選手が得意のダウンウィンドで順位を上げ4位フィニッシュでした。大槻選手は昨日の課題だったスタートに改善があり、上位を走るものの、マーク回航で回航ミスした先行艇に追突してしまい、ペナルティを負うなどあと一歩のところでした。
男子は偶然にも昨日と同じ全員Yellowフリートでの戦いとなりました。本日最初のレースとなる第4レースでは岡田選手が軽風域でのスピードとを武器に9位フィニッシュ。しかしながら、続く第5レースのスタート前に痛恨のイエローフラッグのペナルティを受け、さらに慌ててしまったのかペナルティターンの回転不足で失格となってしまいました。第6レースでは豊島選手が右側の風を上手く掴み6位となりましたが、岡田・豊島両選手ともに高順位を継続的にとることができず、あと一歩のところで予選落ちの結果となってしまいました。
元尾選手は一桁フィニッシュこそ無いもののスタートから上手く抜け出し、安定した順位を継続させ、見事ゴールドフリート入りを果たすことができました。
成績
男子
岡田 爽良 (藤沢総合高等学校) 34-47-40-9-(DSQ)-22 71位
元尾 帆斗 (長崎県立長崎西高等学校)26-25-25-13-20-(40) 47位
豊島 有壮 (広島なぎさ中学校) 38-39-36-36-23-6 63位
女子
抜井 理紗 (大阪教育大学附属高等学校池田校舎) 17-16-29-(32)-4 17位
大槻 多恵美 (済美平成中等教育学校) 28-29-(41)-17-22 28位
山崎 彩加 (東海大学付属静岡翔洋高等学校) 24-(28)-12-1-27 16位
2019 Laser 4.7 Youth World Championships Day 2
大会2日目
朝は小雨が降っていましたが、出艇の頃には晴れてきました。
風は南西10ノット程度の予報とコーチミーティングで展開がありましたが、最終的には15ノットオーバーまで吹き上がりました。
湖が開けた230度方向からており、湖や湾内の海面としては特徴的な波長の短い波が立ってきました。
男女ともに昨日レースが出来なかったため、本日と明日に実施できなかったレースを取り戻すべく、2レースから3レース実施の予定に変更されました。
男子は、元尾と豊島が体格を活かし良い走りをするものの、1レース目2レース目ともにレース中に沈をしてしまい。大きく順位を落としました。ダウンウィンドで攻めた結果とはいえ非常にもったいなく明日からは特に気をつけて欲しいと思います。
岡田はスタート直後の加速が弱くクローズホールドで置いていかれる展開となりました。
女子は抜井が小柄な体格ながら得意のダウンウィンドで順位を上げて10番台を2回とりました。山崎と大槻はスタートこそ良かったものの、アップウィンドのスピードが足りずにいまひとつ順位を伸ばすことが出来ませんでした。
女子はフリート全体でのレベルの差が激しく、下位では20ノットに満たない風でも十分に乗りこなすことが出来ない選手も見受けられ、結局3レース目を実施せずに2レースで終了となりました。
明日は軽風の予報ですが、予選最終日となるので思い切ったレースをして欲しいと思います。
本日の成績
男子
岡田 爽良 (藤沢総合高等学校) 34-47-40 80位
元尾 帆斗 (長崎県立長崎西高等学校)26-25-25 52位
豊島 有壮 (広島なぎさ中学校) 38-39-36 77位
女子
抜井 理紗 (大阪教育大学附属高等学校池田校舎) 17-16 15位
大槻 多恵美 (済美平成中等教育学校) 28-29 28位
山崎 彩加 (東海大学付属静岡翔洋高等学校) 24-28 25位
2019 Laser 4.7 Youth World Championships Day 1
大会初日
本日からレースが始まります。
男子は全体を二つのグループ(フリート)に分けて3日間の予定で予選が行われます。女子はグループ分けを実施せず、一つのフリートで最後まで競います。
男子選手たちは決勝で上位半分のゴールドフリートで戦うために安定して好成績を残すことが重要です。スタート前に入念にスピードチェックを行うなど、レース前の調整を行いました。
コンディションは晴れ。風は5ノット程度と弱いものの真南の風向から安定して吹いています。
定刻通りの12:00に予告信号が発せられ、レースが始まりました。
日本選手はいずれも空いているポジションから上手くスタートしましたが、風が徐々に弱くなり3ノット程度となってしまい、男子は第3マーク手前、女子は第1マーク回航直後にノーレースとなりました。
ノーレースになってしまいましたが、抜井が8位で第1マークを回航しており、軽風域でのアドバンテージには光るものを見せました。
その後、風待ちの後、再度5ノット程度の弱風が吹き始め、13:35に再スタートしました。しかしながら、またもや風が落ち、男子が第1マークを回ったところでノーレースとなってしまいました。
山﨑がスタート前にジュリー(審判艇)に推進法違反(ルール42条)のペナルティを受けてしまいました。つぎに違反を取られるとリタイヤしなければなりませんが、攻めの姿勢を忘れず、今後も積極的なレースをしてもらいたいと思います。
その後も湖上でしばらく待機するものの無風になってしまい、AP+A旗(明日に順延)が掲揚され、本日はレースが実施できませんでした。
明日は良いレースができるようにしっかりと調整したいと思います。
<成績>
男女ともレース実施無し(ノーレース)
8位で第1マークを回航する抜井。この直後にノーレースとなりました。
2019 Laser 4.7 Youth World Championships Day 0
2019 Laser 4.7 Youth World Championshipsがカナダ・キングストンで8月16日から23日まで行われます。
開催地:カナダ・キングストン
日程:2019年8月16日~8月23日
日本の参加艇
男子
岡田 爽良 (藤沢総合高等学校)
元尾 帆斗(長崎県立長崎西高等学校)
豊島 有壮 (広島なぎさ中学校)
女子
抜井 理紗 (大阪教育大学附属高等学校池田校舎)
大槻 多恵美 (済美平成中等教育学校)
山崎 彩加 (東海大学付属静岡翔洋高等学校)
大会サイト
https://sailing.laserinternational.org/site/event-site/106/home
この大会は1976年のモントリオール五輪を機に作られたCORK(Canadian Olympic training Regatta Kingston)が50周年を迎えることを記念して行われる各種レースの一つとして実施されます。
レーザー4.7級は、OP級でセーリングを始め、レーザーラジアル級や470級などに乗るまでに取り組む17歳未満を対象としたステップアップ種目として世界的に広く普及しています。
適正体重は約50~60kgと日本の中高校生の標準的な体格にも適合した種目と言えます。
日本からは男子3名、女子3名の計6名の選手が、国内の5つの選考大会の合計ポイントで代表権を勝ち取り出場します。
選手たちは15日に羽田空港を出発しましたが、当日は台風10号が西日本に直撃しており、各地の選手は13日や14日に国内移動を早め、無事に予定通りの出国便に乗ることができました。
18日からのレースに備え、15日に現地入りし、16日にチャーター艇の受け取り、練習。受付・計測を行いました。本日17日はプラクティスレースに参加して最終調整を行い、明日からのレース本番に備えました。なお、夕方から会場から少し離れたキングストンヨットクラブで開会式が行われました。
岡田は軽風域を中心に力を発揮し、男子最上位の成績で予選を通過しています。
元尾は昨年ゴールドフリートに残れなかった雪辱を果たすために取り組んできました。
豊島は今回唯一のU16(16歳未満)カテゴリの選手ですが、最も体格が大柄で将来有望です。
抜井は4.7ワールドこそ初出場ですが、OP級時代には国内優勝を重ね、4.7級ではアジア大会の代表として出場するなど、実績・実力とも男女を通じてNO1の選手です。
大槻は選考ポイントに含まれる体力測定で男女を通じて最高得点を獲得するなど、本大会に向けて実直に取り組んできました。
山崎は、高校受験のブランクを取り返すべく今春からはしっかりと乗り込み、2回目のワールドでは上位を目指します。
選手コメント
男子
岡田 爽良 藤沢総合高等学校
ゴールドフリートに入れるよう頑張ります。
元尾 帆斗 長崎県立長崎西高等学校
全体の上位10%に入れるよう頑張ります。
豊島 有壮 広島なぎさ中学校
悔いがないように、ベストを尽くして頑張ります。
女子
抜井 理紗 大阪教育大学附属高等学校池田校舎
4.7ワールドに出場するのは今回が初めてですが、入賞を目指して、攻めの姿勢を忘れずに全力で挑んでいきたいと思います。
大槻 多恵美 済美平成中等教育学校
目標は得意な風では前を走ること。そして、最初で最後の4.7ワールドなので、悔いの残らないような積極的なレースをしたいです。
山崎 彩加 東海大学付属静岡翔洋高等学校
2回目のワールドなのでトップ集団に負けないような走りをしたいと思います。また上位入賞を目標に頑張ります。
帯同スタッフ
永井 久規 日本レーザークラス協会強化委員会 / オリンピック強化委員会スタッフ
岡 美江 オリンピック強化委員会スタッフ
【レース結果】2019 Laser Radial Youth World Championships , Kingston, Canada
2019 Laser Radial Youth World Championships , Kingston, Canada
boys GOLD
1.Yigit Yalcin Citak(TUR) 54pts
2.Emilios or Aimilianos Monos(GRE) 58pts
3.Michael Compton(AUS) 94pts
29.Rikuta Hattori 207pts
47.Haruto Kuroda 291pts
SILVER
21.Teruaki Shimakura
25.Takaki Shiraishi
girls
1.Matilda Nicholls(GBR) 50pts
2.Paige Caldecoat(AUS) 63pts
3.Eve McMahon(IRL) 78pts
23.Emiko Suda 222pts
25.Honoka Miura 226pts
https://sailing.laserinternational.org/site/event-site/107/home